やられる、俺のものと思っていた。
やられる、俺のものと思っていた。
貧しいところに子供がたくさんいる。
子供の大所帯の中に、一人の子供を預けても。
わん子みたいに、一匹の飯の食事が少し増えるだけ。
子供の一人増えることは、食い代が少し減ることになる。
不断は、よく面倒を見てくれるが、しかし一旦しょくもになると。
勝手がまたどこか違う。8人だ?
テーブルに食事が来るかと思うと、一機になくなる。
食事の争いに負けると。
こりゃ、ヒ・ド・イはめになってしまう。
誰も面倒を見てくれない。
僕の食い代を必死に奪い取らないと、なくなる。
年齢階級もない?
欲しけりゃ、人の者でも、勝ち取らねばならぬ。
やられる、俺のものと思っていたが!
よしやがれ、おれが最初に目をつけたんだ。
お、勇ましい男魂。
おれをドついて、相手の頭の上によじ昇ってぶんどる。
しめしめ、よしやがれ。
人の家で、自分の食い代をブン取ったのは、始めてだ。
7人の目線が俺の方に向く。
その目は何なんだ?
他人さまは、外に出しちまえ。
食事のぶんどり合戦だ。
母ちゃんが出てきて、あの子はどこに行ったんだ。
オシッコだろう、うん、今日は冷えるからね。
少し踏ん張っているだろう。
くそ、相撲のコシを踏んで、いざ、これからだ。
あら、残念、食事の時間はタイムリミットだ。
う、まったく、おまえのこの家、こどもが多いなぁ。
食事おきに毎日こんなことをしているのか?
いつも勝のは年上だろうに。
それが違うんだ、半年は負けるばかりで腹が減って苦しいが。
めげずに、襲いかかると、俺の体力、筋肉がモリモリとなって。
一番下から、一歩ずつはいあがってきた。
今となって分かったんだ。
これはコツがあるんだ?
泣かされ。
ドツから気がついた。
俺の頭を、蛇口のようにギュ~としぼった。
おれたちは阿呆ばかりしているんだ。
俺のところの家風に染まるなんて、お前はたいした魂を持っている。
この家に一年でもいたら、俺はたくましい人間になっているだろう。
貧しい国だ、これ以上子だくさんだったら。
おれは飢え死にだ。
あんたの母ちゃんは、隣でなにやってんだ。
俺の一緒のお願いだ。
子をつくるな? 肉親どうしで血を見ることになる。
兄ちゃんは下着を着ているが。
一番下はパンツもはいてない。
こら、まっぱらかで外にでるな。
俺の目の前でオシッコするな。まったく。(笑い)