君たちオダチンあげるからね
空は晴天だし、やることはない。
石ころを蹴飛ばして、ワンこちゃんに命中、追っかけてくるな、嫌だよ!
今日は最悪の日だ。
うぬ、きょうは何の日、俺の誕生日じゃないし?
この行列はなにやっているんだ。ジロ~!
不愉快なほど人間はたくさん集まらない。
行列してまでするとは?
何かあるなと、僕んちんは判断する、子供だってそう考える。
JAの銀行で五輪の金貨の交換をしている。
「その条件は一人一個です。」と、張り紙があった。
その行列の様子を覗くと、なるほど銀貨か?
交換だから、大元の金がいるんだ。
俺がきたって、ひとつしかくんない!
この世はお友達だ、いっちょ、お子様に声をかけてみるか?
ほう乗ってきた、ちっちゃなお子ちゃま、僕の前で並んじゃって。
みんなお手てをつないで、銀行に行くよ!
何しに、そう、受け答えしてきたか?
まず、僕ちんのたくらみバレた。
待てよ。
怪しんでいる?
仕方がない!
僕ちんは、金でつるのは良心が許せない。
君たちにオダチンあげるからね。
賢い子が、兄ちゃんを怪しんでいる。
実際あやしいだけど?
ごめん、怒った?
は? なんで?
出かける前に、変な駄々をこねて、ごめん!
もう言わないよ、ちょんと分かってますよ。
手伝ってちょうだい、( ・∀・)良い!お子さまでいてね。
頼むよ、もう少しなんだ。
どうしよう、俺、胸、高鳴っちゃてる。
ギク、( ○ ´ ー ` ● )どっち?
うわぁ、もう錯乱状態、頭を抱えて。
ここで逃げたら、お子さまに笑われる。
分かりました、やればいいでしょう。
ヤケクソ!
えい度胸だ。
心臓の心拍数が
ドキドキとしてきた。(笑い)