私らぁ、あそこで帰っとけばよかった。
「ぶっちゃけ、あんたに話すんだが。
すいません。空港まで送ってください。この一言から!」
あっち、こっちにふり回されて、あげく。
あ、僕は反対だから歩きます。
いや、ちょっと待って!
いいよ、まわり道になるかも知れんが。
空港に寄ってから送る。
あの時は、いい返事だったんだよ。
おれも聞いた!
それも、おくらず。家まで連れていかれて。
「あんたらは、上がって待っちょくかい。」
いえ、ここで待ってます。
まっこと、遠慮深いこと。
そうか、虫が入るから閉めるが。
鍵はかけどくので、いつでも上ちょってよ!
僕たちは、誰が悪いか、清ちゃん!
文ちゃん、タケちゃんが具合が悪くて。
今日はぼぅっとしちょったみたい。
「あ、あの・・・」
文ちゃん、一言くらい言ってちょうだい。
「いや、でもよ。」
少しは空気を読んだらどうです。
いまの空気を読めて?
若い者に言われてー言い訳の言葉もない。
「そーそんな言い方はないだろう?」
ねぇ、あんたら!
飯ができたのから、あがんなっせ!
お、おおきに、ぼく、あがります。
ま、ま?
私らぁ、あそこで帰っとけばよかった。
いただきます?
グチを言ってた、大食らいだったとは。(笑い)