心のある仲間を愛する

僕はいま何をやったら楽しいのか?童話の主人公が行動するように、会話するように書いてます。

山もも取り

田植え時期になると『山もも』の果実が山になる

家からそんなに遠くない


山の麓にある。


指を山に掲げて・・歓喜に燃え始めている。


『一ちゃん』


山ももでも取りに行こうか!


この道を真っ直ぐ!


おお、少し歩くと別世界の様日が遮られ


もう辺りは暗くなって


山ももの辺りだけ『ポッカリ』日を射している。


あと5分歩くと!


左に曲がって!


笹のヤブを手で跳ね除けて!


笹が顔に被って厄介だ。


少し登りにくい坂だ?


転ぶな!


下に落ちていく。


一ちゃん


笹をつかんで、一歩一歩踏ん張って。


オー、やっと見えて来た。


上に上がって、丘の馬の瀬を左に歩こう!


少し歩いて下を見て行くと!



山もも』の果実が落ちているから


すぐに分かる。


おー、ここの木か?


高かいなぁー!


カゴ』は俺がもっから


『一ちゃん』


先に木に登ってくれ!


どうやって!


木登りした事がないのか?


ロープ」とか「脚立」はないのか!


えー!


仕方ないなぁー!


手本を見せてやる!


ポーイ!


手と足で踏ん張って。


エイー!


あれー!


すべって!


滑って落ちてきた。


痛いなぁー


3mから落ちたんだ。


弘法にも筆の誤り


ウ−!


もう一度!


木を抱きしめて、ゆっくり登れば!


それから二股の木に手で上に這い上がった。


一ちゃん』もゆっくり登って来いよ。


なかなか景色もいいぞ!


まず食って見るか?


ウー、うまーい!


甘くて少し酸っぱい!


木にカゴを引っかけて


山ももを取って入れ込んだ!


夕日で少し日が暮れかかろうとしている。


その時の本の油断が?


アー、風に吹かれて


バランスが崩れて


落ちる・・落ちる?


オー、辛うじて手でぶら下がっている。


一ちゃん』が


山ザルみたいだ!


あー!


死ぬかと思った。(驚)


少しずつビビりながら!


頭のオデコを木に当てて。


「うー」と顔から血が引いていく。


地獄からはいあがる血壮観がある。


山ももを取り始めた。


ケンちゃん


態度が全然ちがう。


木を抱きぱなしだ!


ほれー!


両手を放してみろ!


や・・止めてくれ!


ほーれ!


木を揺さぶってやれ?


『山もも』が天井から大噴水だ!


上から雨が・・?


違った!


山ももで服にベッチョリ


真っ赤な血だ!


ヤメテ・・死ぬ!


ビビって・・怖くて


そんなサーカスな事できない。


生きて下に降りるまで無理だ!


アッハー・・ハー(笑)


まー、いいから!


山ももを一杯取ろう。


両手と足で必死に捕まって。


林のずっーと先を見ていると!


ここから見る景色が一番好きなんだ!


気持ちが充実している。


ケンちゃん


下を見れよ!


まだ下に降りるまで安心できない。


そう!


下に降りて帰ろう!


家の土産も出来たし?



行くぞ!


下には何かいるのか?



イノシシ」も「ゴリラ」もいない


『一ちゃん』


家ではお土産を待っている。

帰って来て座敷で!


山ももを食べながら


夕日の沈むのを見るなら


うー!


木の上で『太陽の沈む』のも


いいかも知れないが!


家でゆっくり!


太陽が暮れかかるその瞬間まで


友と一時の話で日が暮れる!


今日も本当に楽しかった


明日はもっといい事があるはずだ!